釣り場で魚を〆るのに出刃を使います。
私が使っているのがコレ。
合成樹脂?のシースがついているのですが、落ちないようにホックがついています。
このホック、錆びるんですよね。
海に持って行って使おうという道具なのに、錆びちゃいます。
ホックは裏側ハトメ留めなので錆びると出刃を出し入れするときに錆の部分を刃先が通ります。
錆びた部分は硬く刃を痛めます。
で、ホックはいらないと下のように切り取って使っていました。
こんな風にカットして出刃を入れると。
カッコ悪ぅ。
ずーっと嫌だったんですよね。
海の上で使うと出刃には水分がついていることがあるのですが、ビニール製だといつまでたっても刃が乾きません。そのせいで出刃にも錆が着きやすくなります。
手入れをさぼるのが主要因かもしれませんが、遠征中だと道具洗い用の真水をすぐに\確保できないこともあります。
汚い錆の着き方してます。
カッコ悪ぅ。
ナイフといえばアウトドアグッズの中でも男心をくすぐる重要なアイテムなんですが、これじゃぁね。
で、皮でシースを作ることにしました。
東急ハンズで牛のヌメ革のハギレ2-3ミリ厚を950円で購入。
革手縫い工具基本7点セットと
ステッチンググルーバーを
購入。
これで4000円強。
自分でいろいろ作れるようになると嬉しいですねぇ。
今回シースを作りにあたり、次のWEBサイトを参考にさせていただきました。
・えのは どっと ねっとさんの”ナイフシース(鞘)の作成”ページ。
・世捨て人「カナモ」さんの”レザークラフト初心者がナイフのシースを自作してみた”ページ。
役立つ情報を公開していただき感謝しております。
型紙作りから。
普通紙に鉛筆でナイフの輪郭をなぞって作ります。
その後、裁断。
パーツは本体と刃が縫い目に当たらないようにする中子の2つ。
本体には歯の背が当たる部分に溝を彫って折り曲げ易くしておきます。
中子と本体を基本7点セット同梱のボンドで貼り付け。
形が出来ました。
これだけだと接着材で留まっているだけなので、糸で縫うために目打ちをしていきます。
本体の端から一定の間隔をおいて溝をグルーバーで彫ります。
これで、縫い糸が本体から浮きでないことで美しく仕上がり、革も薄くなるので目打ちも楽になります。(画像の真ん中がグルーバーです。)
両面に溝を彫り、菱目打ちで穴を開けていきます。
基本セットに入っている糸をハリに通し縫っていきます。
夢中で縫っているとすぐに終了。
出刃にはめてみると
いいじゃない?
出刃に形を添わせるために水に濡らして柔らかくします。
それから出刃をはめて型を付けます。
ハンドルの部分がカチッとはまるようにしました。
これで、一日窓際に放置して乾燥させました。
入れてみると
ぴったり!←当たり前か?
裁断>縫製>成型が終了。
これから仕上げです。
革に栄養を与えるミンクオイルを塗り伸ばして磨き、
さらに防水・防カビ効果のあるWet Proofで仕上げコート。
そして、磨きます。
で、適度に艶が出て来たので終了。
完了です。
かなりカッコ良くなりました。
革の経年変化が楽しみです。
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