もうすぐ、日本への帰任が決まった友人のIさんと、これからも長い付き合いになるであろうSさんの3人でマイカーで釣りの遠征旅行。
9月1日の3時に目を覚まし、コーヒー飲んで用意して出発。
Iさんの家で待ち合わせして4時過ぎに出発。
ハノイ大通りを抜け国道1号線を北上。途中のロータリーでバリア方面へ向かう。
小雨交じりで対向車のハイビームがまぶしく運転しづらい。
それでも流れは快調。
不調なのはSさんの腹の調子で、荒れたり、落ち着いたりを繰り返す。
バリアで朝飯の予定なのでそれまでは止まりたくないよね。
ストレスを感じると便秘になるという性質を応用して、Iさんと二人でSさんにストレスを与える作戦開始。
とかなんとか冗談言っている間(Sさん本人は冗談じゃないけどね)にバリアに到着、飯屋を探す。
朝飯はボーネーと決めていたのだが、見つからない。ダラダラと走っているとSさんが
「エネルギー充填120%セント、ゴーグル着用!砲門(肛門)開け!」な感じになったので、適当な飯屋に入る。
Iさんと二人で飯何食う?とか話している間にもSさんは臨界点に近づきイスカンダルへワープ。
結局、無事にことを済ませ、飯はというとパンとコーヒーっちゅう感じだったのに、豚飯一本勝負の店だったのでコーヒー飲んで出発。
第一ミッションのボーネーは失敗。
朝飯抜きのまま第二ミッションのKEGA燈台へ向かう。
Lagiの外れの営業が成り立っているのが不思議なくらい客の入っていないカフェでコーヒー休憩。
少し走るとドラゴンフルーツ畑が目に飛び込んでくる。
うわ!すごーっ。
国道沿いに見える小さな畑とは違い、見渡す限りドラゴンフルーツ。
どんだけ作んねん。
(ステレオ写真にしてみました。交差法です。)
KEGA燈台周辺に行くとオバハンが車に寄って来る。窓を開けて駐車場はどこ?と聞くと
「燈台の島に行くのか?」
「そや」
「何人や?」
「3人」
「20万ドンや。ええか」
「ええよ。」 3で割り切られへん数字もなんやが駐車場+船で往復を考えれば高くはないわ。
バイクで案内してもらい駐車場へ誘導される。車を停めて必要なものだけもっていざ!
船だまりまで行くのに海岸をバイクで送ってくれるサービス付き。Sさんはおばちゃんに乗せてもらい、もう一台はドライバーがいないので俺運転、Iさんタンデムで走行。
砂浜で前輪が取られてムツカシイ。波打ち際ぎりぎりの固まったところを走るのだが、波で足が濡れるし、大変。
ま、貴重な体験やわ。とりあえず、3人とも無事に船だまりまで到着。
突発的ビーチライドミッションをクリアー。
燈台島へ渡るのはモーターボートとザル舟の二つのオプションがあるのだが当然選ぶのは、
以前は竹の皮で作られていたザル舟も今はFRP製。水漏れもせず安心。波に揺られながら無事到着。
岩山を少し登ると燈台に到着。
中は螺旋階段があるのみ。ひたすら上がるだけなのだがこれが怖い。
怖さの原因は、鉄の階段が錆びていること。
「起こりそうな事でも起こるまでは起こる事を考えない」のが”べ国”なので
壊れそう=壊れていない=まだ大丈夫=コムサウなのだな。
とかなんとか言っている間に天辺に到着。
うわぁ。水平線が広がっている。絶景ーっ。結構高いが風が心地良い。
定番?の
「ヤッホーッ!」
を叫ぶが跳ね返る場所も無く、行ったっきりで した。
ひとしきり風を感じた後、螺旋階段を下りるわけですが、Iさんに命がけのスタントをお願いした。
この階段、一つ一つのステップが水平じゃなくて内側にバンクしているのよね。
高速コーナーリング対応仕様かな?
とりあえず、無事燈台から降りることができました。
足パンパン。
お土産に燈台のミニチュアを購入。
石で出来ているので、かなりの重量感。岩場を歩くのにも大変でした。
にもかかわらず、Sさんは、Lサイズを片手でヒョイと持っていました。さすが。
船着場でザル舟に再び乗り込み本土へ戻る。
「カムオン おっちゃん。」 その後、当然砂浜バイク。
波打ち際をホンダレディーのエスコートで疾走。こけたらずぶ濡れのスリルがたまらない。
これだけ楽しめて、20万ドンやから納得ですわ。
ザル舟&燈台の二つのミッションをクリアーしてホテルへ向かう。
ECO SPA RESORTというヴィラ形式のホテル。初ビラやわ。
チェックインすると「あんたたち釣りに行きたいの?ボート雇いたいの?」と質問が来る。
実は、予約した後ホテルに問い合わせていたのだが、セールス係からフロントまで連絡が行っているのであった。
ちゃんとしてる!
昼前だったのでチェックイン時刻待ち。レストランで昼飯を食うことに。
本日の運転終了。無事目的地へ到着。ビール解禁。
イカフライうま!
釣りの時合いだったのだがビールでふわふわ。ちょっと休憩することに。
部屋に入る。うぉぉ、ええ感じですやん。
とはいうものの、写真はありません。こちらからどうぞ。
3時ごろから釣り開始。
投げ釣りとチョイ投げ釣り。
餌は当然HCMからの持込です。
Sさんがまずはじめにミニミニサイズのキスをゲット。
その後、自分の竿にもブルルルルというアタリ、合わせて20cm弱のキスゲット。
ええ感じ。
Iさんはイサキ?か何かをゲット。体高があるので楽しめたみたい。
とりあえず、みんなに釣果があったので一安心。
みんな探りながらあるいてバラバラになっていたのですが、
Iさんが「何か釣れました。」
ってそれクロダイやん。もちっとありがたがってよぉ。でもこの笑み。
着々と夜の肴が釣れて行く。
5時ごろ納竿。
釣果はこれ。
厨房に持っていくと「料理代金はもらうよ!」「OKOK」
「どんな料理にするの?」
「タイは塩焼き、あとは天ぷらにして」
「分かった。(クロダイを指して)これは美味いよ。」
6時くらいに食事する旨を伝えて、部屋でシャワー。
6時過ぎに降りて着席。
昼食事に名前を聞いておいたウェイトレスのビィちゃんとフゥンちゃんのおかげで給仕も問題なくスムーズに進む。快適やわ。ちゃんとしてるわ。
タイは塩焼きにシェフのアレンジで唐辛子がちょこっと加わっており、加減がよくて魚の味を堪能できました。
キスとイサキは天ぷらではなくフライになって出てきましたが、昼のイカフライ同様美味いのな。
フライ技術高いのな。
魚にうるさいSさんも 褒めちぎりの2品に加えていろいろと頼みたらふく食べて飲んで一人30万ドンいかないって、どんな天国やねん。
釣りミッション、料理依頼ミッションをクリアー。
夜は、男三人で楽しめるような場所は無く、部屋で飲みつつおしゃべり。
ということにしておく。
来る途中、カワセミがいたり、夜はホテルの前の道でホタルが飛んでいたりして聞こえるのは波の音だけ。24時間うるさくてガサガサしているHCMから来るとほんまにリフレッシュできるわ。
(つづく)
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